30代事務職OLのひとり暮らし戦記

世間知らずの喪女がひとり暮らしに悪戦苦闘中

おひとりさまの老後(著・上野 千鶴子)


楽天ブックス: おひとりさまの老後 - 上野千鶴子(社会学) - 4879546801 : 本

 

負け犬の遠吠えに続き
またも
私はひとり身だけどモテるのよ話である……

わかった……世の中の喪女が市民権を得ていないのは
もうよくわかったから……
あなたがたが魅力的であることもよくよくわかったから……

とはいえ非常に面白かったです。

特定の生き方を勧めるのではなく
(思想的な統一性はありますが)
老後の住み方カタログというべきか。

老後は子供に面倒を見てもらい、
看取られながら死に、
子供はその財産を受け継ぐ……

という固定概念に縛られる必要はなく

自分のためのこんな色んな生き方があるのだよという
内容が羅列されています。

 



私は今のところ結婚の予定もなく、
仮に結婚したとしても
子どもを産むつもりはなく。

兄弟もいないので
資産を残すべき相手などいない。

自分のために
ハードとソフトの資産形成について綿密に計画を立てなければ。

 



そして自分の老後の前に
親の老後が目の前に迫っているわけですが

田舎育ちの私の両親が
これを読んで自立した生活に目覚めてくれればなあと
思うばかりです。

多分父も母も、
介護保険を使うのなんてまっぴらだ
なにかあったら娘(=私)がなんとかしてくれる
と思っているタイプなので

この本の中に出てきた
介護を受ける勇気
という言葉は非常に重みがありました。

ひとりっこの私は
“いつか自分が親の面倒を見なければいけない”
という義務感を幼少の頃から持ち続けています。

でも私は私、あなたはあなた、という風に
親子でも別個の人間として
それぞれ自分のお金を自分で生み出して
生きて行けるのなら
こんなに身が軽くなることはない。

さてこの本、いったいどうやって読んでもらうべきか……