30代事務職OLのひとり暮らし戦記

世間知らずの喪女がひとり暮らしに悪戦苦闘中

「全面改訂 ほったらかし投資術」を読みました。ミニマリストに向いた投資法だと思う。

全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)

全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)



私が投資を始めてみようと決意したときに参考にさせていただいた梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー管理人の水瀬ケンイチさんと、楽天証券に勤める経済評論家であり初心者向けのお金に関する書籍も多数出版されている山崎元さんの共著です。

「ほったらかし投資」はお金のノイズを手離せるかもしれない投資です


やりたいことをやるために、生活の中で時間や心の余裕を盗んでいくモノたちを手離して身軽に過ごしたい。
それがミニマリズムであり、体現しようとする人がミニマリストではないでしょうか。

ノイズを発生させる「モノ」を手離し、最後に辿り着くのは「お金」ではないでしょうか。
モノに捕らわれたくないからこそ、お金のことにも捕らわれていたくありません。

将来が不安だから貯金をしなくては……貯金するお金を捻出するために支出を絞らなければ……旅行も観劇も我慢しなきゃ……という生活が嫌だった私が出会ったのがほったらかし投資でした。

仕組みを作ってしまえば年に1回見直すだけ


「ほったらかし投資」では毎日経済新聞を読んだりマネー雑誌を買ったり、円高円安に気を配ったり四季報を買ったりする必要はありません。
少なくとも私は現在その必要性を感じてはいません。個人的に興味があるのでマネー本は読んだりしますが。

ほったらかし投資を始めてもうすぐ半年になりますが、その前後で私の手元に増えたモノといえばネット銀行のキャッシュカード1枚とこの本だけです。
そして月末に1回、証券口座にログインします。残高の確認というよりも、買付が間違いなく行われているかの確認みたいな感覚です。

投資といえば、宇宙戦艦ヤマトのコックピットみたいなたくさんのモニターの前で数字とグラフの羅列に向き合うとか、新聞の細かい数字を見て分厚い四季報を読む、みたいなイメージを持っていましたが全然そんなことはありません。

水瀬さんをはじめとするインデックス投資家の方々も、趣味に没頭したり休日は家族と出かけたりお仕事を楽しんでいらしたり、魅力的な方々ばかりです。

つまり、ほったらかし投資とはお金のノイズから離れてやりたいことを実現できる投資方法なのです。


ただし、勿論、元本非保証であることはご承知置きください。

仕組みづくりはお金の知識がなくてもできます


詳細はこの本を読んでください、と言うべきなのですが実は要約版が書いてあったりします。
いいんだ!?
第246回 個人のインデックス投資、4年間の進歩 〜「全面改定 ほったらかし投資術」(朝日新書)の変更点〜 | 山崎元「ホンネの投資教室」 | 楽天証券



ゼロからこのステップを進む場合、ほったらかし投資という仕組みを構築するまで2~3ヶ月かかると思います。
長いと思われるかもしれませんが、この期間のほぼ全てがNISA口座開設期間(証券会社が税務署と手続きする期間)ですので、自分の時間を費やす期間は1ヶ月以内に収まります。

ちなみに私は最近、通信費の削減としてDOCOMOから格安SIMに乗り換えましたが、その手続きとほったらかし投資の仕組みを作るまで、どちらが面倒だったかと言えば格安SIM乗り換えの方が面倒でした。

本を読めば理由もわかるし身の振り方もわかります


モノを大切に扱いたいからこそ、何かを買うときは吟味します。
買う理由に納得してから手元に置きたい。
それは食器や衣服だけでなく、投資信託という商品であっても同じです。

上記の要約版はあくまで要約ですが、書籍では背景まできちんと、しかも初心者向けに説明されています。

なぜこの投資手順なのか、なぜこの商品なのか。

そしてその考え方は今役立つだけでなく、将来に渡って基礎となりうる考え方であると思います。
新たな商品が出たり金融政策が変わったりしたとしても、この本に書いてあることが基礎となっていれば迷うことはないだろうなと、初心者である私は心強く思いました。

あわせて買いたい


初心者向けに丁寧に書いていただいているのですが、半年前の私がこの本を読んでもちんぷんかんぷんだったろうと思います。
まず投資信託がなんなのかもわかりませんでしたし。

というわけで個人的にほったらかし投資に興味がある方におすすめしたい本は以下の3冊+α。

投資信託とはなんぞや?というそもそもの部分を知る。

一番やさしい! 一番くわしい!  はじめての「投資信託」入門

一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門


実践的な手法と、マーケットの海に溺れない考え方を知る。

全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)

全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)


お金のことについて全体的に知る。

お金の教室―二十歳の君に贈る「マネー運用論」 ( )

お金の教室―二十歳の君に贈る「マネー運用論」 ( )

プラスアルファとして先輩の話を聞く。
インデックス投資の具体的方法 8ステップ - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
私はこちらの8ステップを参考にして投資を始めました。

わたしも実践していこう


偉そうに書きましたが私も始めたばかりで、仕組みづくりのときに残した宿題をまだクリアできていません。
月末に賞与があり、満期を迎えようとしている定期預金もありますので、見直しをしようと思っていたところでこの本を読めて、頭の中がすっきりしました。

私はほったらかし投資とすごく良いタイミングで接することができているなあと思います。


ミニマリストの方々を拝見していると、ノイズのあるモノを手離して身軽になっていくことで、残ったモノたちと良い付き合い方ができるように見えます。

ほったらかし投資も、仕組みを作っておしまい!ではなく、そこから売らずに持ち続けて行くことが重要です。
たぶん、ほったらかし投資とはそういう付き合いをしていけるような気がする、と思わせてくれる本でした。

繰り返しになりますが、投資はあくまで自己責任でお願いします。



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