30代事務職OLのひとり暮らし戦記

世間知らずの喪女がひとり暮らしに悪戦苦闘中

太く短く生きるか、細く長く生きるか

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。




さてタイトルの「太く短く生きるか、細く長く生きるか」

私の答えは「細く短く生きたい」です。

何かを成そうとは思わないし、長生きしたいとも思わない。

何もせずローコストで生き、死んでいきたい。


小学校高学年の頃でしょうか、朝のラジオから『これからの日本は年功序列社会が崩れて、実力主義に変わっていくことになるでしょうね』と聞こえてきて、なんと嫌な時代に生まれてしまったんだと思ったことを覚えています。
もっと早く生まれていれば年功序列社会で逃げ切れたのに。
もっと遅く生まれていれば年功序列なんて制度を知らずに実力主義が当然だと思って生きていられたのに。
自分が競争社会で生き抜けるとは全く思っていませんでした。将来に対する夢もなければ展望もなかった。


その気持ちはどんどん膨らんでいき、中学生の頃からはずっと30歳で死ねたらいいなと思っていました。
人生なんて30年間もやれば十分だし、後は下り坂しかないだろうから、それなりに元気のあるうちに死にたい。
30歳の頃に何らかの偶然で死なないかなぁと思っていた。
クラスメイトにそう言ったら「そういう奴に限って長生きするんだよ」と返されました。


そう思いながら生きてきて、30歳を目前にした29歳のある日、夢を見ました。

医者から後一ヶ月であなたは死んでしまいますと宣告を受けます。
それは人間を構成するプログラムの致命的なミスらしく対策は何もない。お医者さんは本当に申し訳ないと頭を下げていらっしゃいました。
でも私は嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
話によると、痛みも苦しみもなく突然死んでしまうらしい。年齢も望んでいたとおり30歳までに死ねる。
嬉しさのあまり会社の社内報と地元の新聞のお悔やみ欄に、この日に死ぬから載せてくれと連絡をしていました。


数日後、お医者さんから再度連絡があり、先日の宣告は誤りであなたは死ぬことはなくなったのだと伝えられます。
焦る私。もうこの日に死ぬのだと言ってしまっているのを取り消すことなどできない。
残る手段は自殺だけ。


死亡するはずだったその日、出勤していた私は自殺するタイミングを必死で考えていました。今日死ななければ、なんで生きてるのと聞かれてしまう。そんなことできるはずがない。
靴を脱いで窓際まで行き、飛び降りようとして躊躇い、引き返すのを何度も繰り返しました。
そして結論を出すのです、私に自殺する勇気はない。周りにも話せばわかってもらえるだろう。


結局私はおめおめと生きることになったのでした。


起きた瞬間にこれは夢ではなく真実だとわかりました。
死亡宣告云々ではなく、私は30歳で死ねたらいいなぁなどと言いながら自発的に死ぬことができないということが。結局いつか死ぬまでおめおめと生きるんだろうことが、わかってしまいました。

そしたら生きるしかない。
今まで目を逸らしてちゃんと考えることをしていなかった自分の将来や老後についてもちゃんと蓄えをして、対策を考えないといけない。




新年早々薄暗い話題で申し訳ありません。

新年の話題で思いつくのが初夢で、初夢が実際の生活に影響を与えたことはありませんが、今まで見た夢の中でこの夢だけは私の生き方に影響を与えたしタイミングが研ぎ澄まされていて怖ろしいほどだったなと思い出したので。

それでも細く短く生きたいと願う気持ちは変わりませんが。

実際何歳まで生きるのかわからないので、死ぬまではどうにか細々と生きていきたい。


本年がみなさまにとって良い一年になりますよう御祈願申し上げます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。


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